令和4年4月より、私が住んでいる茅ヶ崎市のゴミ袋が 指定・有料化となりました。
それまでは、コンビニレジ袋や100均で売っているビニール袋を利用していたのですが、今後はごみを出すにも専用の袋を購入しなくてはなりません。
市のごみ処理の現状を改善すべく…とか、市の財政も絡んだりで、ごみ袋が指定か?有料か?というのは自治体によって様々です。
しかし、市民にしてみれば『とうとう、こうなったか』な感が否めずで、有料となったからにはできるだけ無駄なく効率的に使いたいと思うものですよね。
そこで、有料になったごみ袋の実態と いかにしてそれを効率的に使うか?
ということを、考えてみました。
茅ヶ崎市がついにごみ袋を有料に
これが茅ヶ崎市の指定ごみ袋です。
カラスが視認しにくいという黄色の地に、市のキャラクターである『えぼし麻呂』のイラスト付きです。
『燃やせるごみ』と『燃やせないごみ』が対象で、資源物、草・葉・枝、紙おむつなどは除きます。
ごみ袋の指定・有料化については 数年前から検討されていたようですが、いざ現実となり スーパーやコンビニで購入する時にその値段に驚いた方は私だけではないはず。
「指定ごみ袋が高い!」の声は多いようで、ネットで調べていると同じような声が散見されますね。
今までは コンビニ袋や100均で買ったビニール袋をゴミ出しに使っていましたが、今後はどのくらいの負担増と捉えられるのでしょうか?
袋の大きさと値段
コンビニやスーパーで販売されているごみ袋は、袋の大きさは4種で それぞれ10枚入が1セットです。
5 リットル 100円
10リットル 200円
20リットル 400円
(1,500円)
40リットル 800円
(3,000円)
※10枚セットの価格
( )内の価格は事業ごみ用
家庭用と事業用とでは、かなり価格が違うのですね。
ちなみに大きさとしては、私が先日購入した10リットルの袋だと、縦50cm(持ち手部分12cm含む)・横26cm・マチ部分7cmとの記載があります。
1枚当たり、単純計算で20円…
このサイズは、コンビニでのスタンダードな大きさのレジ袋の大きさといった印象ですね。
レジ袋として買うと 1枚3円くらいかな?
いちばん小さい5リットルは、コンビニ袋として購入すると 1枚2円程度だと思われます。
そして、20リットルや40リットルの大きさのビニール袋は 100均でも10枚セット程度で買えますよね。
そうなると、1枚当たり 4~8倍ほどの負担増ということになってしまいます。
ちりも積もれば…と、少し悲しい。
他の地域との比較
近隣の自治体についても調べてみると、お隣の藤沢市や 鎌倉市 海老名市のごみ袋も指定・有料で、値段も茅ヶ崎市と同じです。
北側の寒川町は、大中小の三種類のごみ袋を一律¥330(税込)で販売。
大は35リットル 20枚、中は20リットル 25枚、小は10リットル 30枚と、内容量が違います。
県内では、政令指定都市の横浜市や川崎市は指定のごみ袋はなし。
神奈川県の中でも、分別方法も含めてかなり違いがあります。
横浜市については、前・林市長が指定ごみ袋の導入の検討を提案していたようですが 未だ動きはないようですね。
しかし ごみ処理場などの状況や財政によって、横浜市なども いずれは導入になって行くような気はします。
ちなみに、東京23区も指定はないとのこと。
指定ごみ袋がない自治体のごみ出しは、半透明で中身が確認できるビニール袋を…という決まりごとがある場合がほとんどです。
ごみ袋を、効率的に使おう!
指定のごみ袋が思いのほか高いと思ってしまった今、それならば 如何に節約して使おうか?ということになります。
1世帯の人数や、普段の暮らし方によってごみの量は変わってくるものですが、自身の生活の中で適したごみ袋の大きさを選ぶことで 効率的に指定ごみ袋が使えると思います。
生活スタイルに合った大きさの袋を選ぶ
ある日の早朝、ゴミ集積所の様子です。
私がいつもごみを出している集積所を見ていると、5リットルのいちばん小さい袋はほとんど見かけません。
ただ、乾電池や鉄くず ガラスの破片などのような 小さな『燃えないゴミ』を出すようなときには、5リットルの袋を用意してあると便利です。
この集積所は、私の住んでいる物件10件(定員2名)と、隣の大家さん、道路を挟んだ2件の戸建ての住民が主に使用しています。
この状況と私自身のゴミ袋の使用状況を見ていると、以下の大きさのゴミ袋を備えておけば十分と思えます。
・1人or2人暮らし
10リットルか20リットル
・3人以上の家族
20リットルか40リットル
私の視点で言えば、小さい方の袋を常備しておき ごみが多い時には2枚の袋を使うのがいいのでは?というところです。
例えば、10リットルで入らないごみに備えて20リットルを買っておくよりも、ごみが多い時には10リットル袋×2でゴミ出しをすればいいのです。
10リットル2枚と、20リットル1枚の値段は同じですから、この際 大は小を兼ねるといった考えは捨てた方がいいのでは?と思えてきます。
ごみを溜めなければ、断捨離を盛大にしなければ、大きなごみ袋は不要と思われます。
ご自身の生活スタイルに合った大きさを選んでください。
ごみをできるだけ圧縮
ごみ袋代を節約するために 大きなごみ袋を買っておいて、週2回の収集日ごとではなくそれがいっぱいになったら出すという手段もあります。
でも、ダストボックスの中だとしても ごみをずっと溜めておくというのは嫌なんですよね。
なので、私は一旦 指定以外のごみ袋でダストボックスにまとめていたごみを、収集日にぎゅっと圧縮したり潰した後で 指定ごみ袋に詰め込んで集積所に出します。
直接、指定ごみ袋に捨てるよりも 多くのごみが入ります。
コンビニ袋×1・三角コーナーの袋×2・古くなったスニーカー1足を10リットル袋に詰め込んだこともありますよ。
ちなみに、これも ある日のごみ集積場なのですが…
左側に見えている、ゴミをパンパンに押し込んでいる袋は10リットル用のごみ袋で、私が出したものです。
そして右側は20リットル用ごみ袋で出されたものなのですが、私が捨てたごみ袋と比べて 袋の張り具合が違うだけで、内容量はそれほど変わらないように見えませんか?
これで袋の値段は倍…と考えると、やっぱりもったいない!
袋を伸ばしてみる
激安スーパーで『袋詰め放題』の時にやる、あの手段でもありますね(笑)
結構しっかりとしたビニール素材ではありますが、持ち手付近は気を付けないと、伸ばしているうちに切れてしまうので注意です。
上の画像の左側が 伸ばしたものなのは一目瞭然化と思いますが、頑張った割には そんなに容積に大きな差は出なそうな。
なので、ごみが微妙に入りきれなそうな時に使う手段かもしれません。
こんな使い方も できます
昨今では、個人情報などの観点もあり 引越し後にご近所でのあいさつへと回ることがかなり少なくなっています。
しかし、地域の自治会の絡みや 近隣のお宅へとあいさつに行くことで、今後の関係性が良好になると考える方もまだいらっしゃると思われます。
少し前は引越しのあいさつとともに、洗濯用洗剤や 誰もが使う日用品やちょっとしたお菓子などをお渡しすることもあったと思いますが、今後は指定ごみ袋を…というのもいいかもしれませんね。
高いと感じる、でも必要なごみ袋は きっと重宝がられると覆います。
何故、有料になったのか?
ごみ収集の袋を指定・有料化する自治体ごとにそれぞれの事情があるかと思います。
ごみ収集に関わる職員の手配に対する財政の問題、ごみ焼却施設の劣化という事情も実際の理由の1つとも考えられます。
『廃棄物処理法に基づく基本方針』というものがあるそうで、廃棄物の排出の抑制や地球温暖化対策・低炭素社会や自然共生社会へ向けて 廃棄物を減らすためとも記されています。
住民に対して指定ごみ袋を利用するように定めることで 自治体はごみの量を把握でき、ごみの減量を働きかけて ごみ処理にかかる費用を抑制するといったことも理由の一つのようです。
しかし「不法投棄も増えそうだよね」といった声もネットではちらほら。
まだ始まったばかりの、茅ヶ崎市の指定ごみ袋。
行政や環境にどんな変化が起きるのかはわかりませんが、少なくとも無料の今まで通りに戻ることはないだろうな…というのが実際のところでしょう。
まとめ
茅ヶ崎市は隣の藤沢市に比べて、財政的に厳しいといった話を聞いたこともありますし、市長が変わったタイミングで検討され始めたのかな?という憶測もあります。
実際に2021年4月の定例記者会見で佐藤市長は、2022年4月1日から 家庭ゴミの『ゴミ収集料金を徴収する』と宣言したそうです。
このご時世 大変な思いをする市民が多い中、これ以上負担をかけるのか…
そんな声も多いようですが、すでに有料ごみ袋を使っていた他の自治体のように『生活費の雑費の1つとして慣れてしまう。』ということにもなるのでしょう。
決まったからには従うしかないですが、せめて私は ごみ袋を節約して使うように、なるべく買わなくても済むように、今後も ちまちまと工夫をしていこうと思っています。