昭和の時代を知る方々には きっと懐かしいと感じるプリントグラスが、今人気を集めているようです。
1970年代に、マットな塗料でガラスのキャニスターやコップに絵柄や模様が書かれたガラス容器は どこの家庭にも1つはあったのではないでしょうか?
そんなプリントグラスは、いつしか時間と共に 見かけることはなくなっていましたが、2018年に『アデリアレトロ』として復刻し 絵柄のデザインと共に人気だそうです。
飴やチョコレートを詰め込んで、友達にプレゼントにしたことがあったなぁ。
昭和を知らない世代が昭和に憧れるという話は、私の周辺でもよく聞く話なのですが、平成生まれの若い世代には このレトロ感やアンティーク感を醸し出すデザインは新鮮なのかもしれませんね。
マットな塗料でガラスに描かれたポップな絵柄。
ネット上でもカラフルで 素敵な商品が販売されているのを見ると、楽しくなってきます。
しかし ふと『アクリル絵の具でガラスに絵や模様を描けば、自分でも再現できるかも…』と思い立ち、自宅にあるガラス容器を取り出してきて、実際に自身でもアデリアレトロ風に絵を描いてみました。
今回はその様子も含めて、懐かしいアデリアレトロをご紹介していこうと思います。
アデリアレトロとは
1819年創業の老舗、石塚硝子(愛知県岩倉市)の食器ブランド『アデリア』のプリントグラスです。
グラスや脚付きのグラス、飴やチョコレートを入れるボンボン入れという容器などを販売しており、1970年ごろには家庭でも使われていたので 記憶にある方も多いかもしれません。
いつしか時代をの流れとともに その姿を見なくなって行きましたが、『アデリアレトロシリーズ』として2018年に復刻・再販となりました。
1970年代のデザインのプリントグラスは、その時代を知らない若い女性の間で大きな反響があり、令和となった今 大ヒット商品になっています。
しかし、復刻・再販のプロジェクトでは当初、上層部の男性からは相手にされなかったとか。
何がウケて流行るか…というところについては、女性社員のSNSのリサーチが勝ったということになりますね。
アデリアレトロのグラスは、昭和の喫茶店のクリームソーダや カルピスがよく似合うと思うんですよね。
アデリアレトロ風プリントグラスを自作してみました
そんな、ちょっと古めかしくアンティーク感がかわいらしい『アデリアレトロ風プリントグラス』を自作してみました。
準備するもの
【ガラス瓶】
100均やIKEAで買ったもの、モロゾフのプリンの空き瓶を使いましたが、透明なガラス瓶や容器があればOK。
ジャムや佃煮などの空き瓶も利用できますね。
【アクリル絵の具】
100均でもバラで購入できます。
【筆・パレット】
水彩絵の具用で大丈夫です。
私はドットアート用のペンを持っていたので、それも使ってみました。
【つまようじ】
細かい部分を描いたり、修正するのに便利です。
【キッチンペーパー・綿棒】
水を含ませて、はみ出したり消したい部分の絵の具をぬぐいます。
※このほか、絵柄用にステンシルやスタンプを使ってみるのもいいかもしれません。
こんな感じで描きました
あまり深く考えずに描きましたが、透明の瓶なので 透けて見える向こう側も計算しながら描くと、見栄えが違ってくると思います。
まぁ、『アデリアレトロ風』だから いいかな…
アクリル絵の具はパレットに出した後で、水を足したりせずに できるだけ粘度を落とさない方がガラスに乗りやすいですし、手書きで均一なマット感を出すのは大変なので、多めに筆に乗せて描いた方がうまくいきそう。
広い面は、あえてわざとムラ染め風にしてみました。
描くときの注意
・アクリル絵の具は 衣服など布に付くとかなり落ちにくくなりますので、汚れてもいい状態で描いていきましょう。
・使った筆やパレットは、できれば乾く前に洗うようにすると汚れが落ちやすいです。
・アクリル絵の具は ガラスには完全に定着しないので、使っているうちに色が褪せたり はげたりということが起こってくることは、予め理解しておいてください。
・ガラスに書いた 乾いたアクリル絵の具を落としたい時は塗料の溶剤や剥離剤を使うか、原液のままのアルカリ性の洗剤に1日漬けておくと、絵の具が剥がれてきます。
コンビニでは、アデリアレトロのプリンが販売中?!
Twitterで知った「アデリアレトロ」のプリン、ファミマに行って買ってきました。
一番好きなアリス柄なのが嬉しい。 pic.twitter.com/swvrdzH6mz— タム子 (@tamuko_9) May 10, 2022
2022年5月10日から、関東 東海 関西 中国 四国のファミリーマート限定で『アデリアレトロ』と『トーラク』がコラボしたプリンが販売中です。
硬めのプリンとほろ苦いカラメルは、昭和の純喫茶を思い起こさせるとか。
1つ¥290(税込)と若干お高く感じるかもしれませんが、空き容器は 捨てずに使ってしまうこと間違いなしでしょう。
かわいいパッケージですよね!
こんなところにも、アデリアレトロの人気が採用されているのですね。
この黄色とオレンジの絵柄は『アリス』という柄だそうです。
まとめ
家の中を見回すと、「何かに使えそう」と捨てずにとっておいた 食品の空き容器であるガラス瓶を見つけることはありませんか?
そんなガラス瓶に、アクリル絵の具で絵柄を描くことで また次の使い道が出てくるかもしれませんよ。
今回は、プリントグラスを再現するつもりで ガラスに絵柄を付けてみましたが、アデリアレトロ風の絵や図柄のポップでかわいらしさは ガラス以外にでも表現できるかと思います。
実際のアデリアレトロ柄を参考にしながら描きたいという方は、こんなサイトを見つけましたので、参考にどうぞ。