『湘南海の王子』といえば昨今、ほとんどの方が小室圭さんを思い出すようになったのではないでしょうか。
かつては『湘南海の王子』として活躍していたという小室さんについて、未だ 弁護士試験のニュースがネット上で流れることで、その姿を垣間見ることは多いですよね。
しかし、その『海の王子コンテスト』とは 一体どんなコンテストなのか?と気になりませんか?
どれくらいの倍率を潜り抜けて選出されて、入賞したんだろう?
私自身も 色々と気になったので、調べてみることにしました。
湘南海の王子コンテストとは
このコンテストの正式名称は『湘南海の女王・海の王子コンテスト』といい、神奈川県藤沢市の社団法人藤沢市観光協会の主催で 江の島を舞台に行われています。
元々は、1949年に 麗姿江の島青春『ミス弁天』のコンテストとして始まった後、1950年代に『ミス藤沢』『ミス貝姫コンテスト』『海の女王コンテスト』と改称を繰り返したそうです。
そして 1995年に、社団法人藤沢市観光協会が設立されたことにより その主催で1996年から『湘南江の島海の女王&海の王子コンテスト』となりました。
最初は、女性対象のミスコンテストだったんですね!
江の島神社に祀られるのは、女性の神様の弁天様ですから 弁天様にあやかったコンテストだったのでしょう。
このコンテストは毎年7月に、海の日前後に行われます。(2020年は中止。)
コロナ禍おさまらぬ2021年は、7月には すでに女王と王子が活動をスタートしていたそうなので、従来より少し早い時期に行われていたようですね。
世の中の情勢に合わせて、今後も開催時期は 調整をしながら開催していくのかもしれません。
しかし、私自身 このいわゆる湘南と言われる地域に住んでいますが、正直な話 小室さんの話を聞くまではこのコンテストを知りませんでした。
実際のところ、それほどメジャーではなかったのかもしれません。
コンテストの応募条件
このコンテストに応募するには、以下の条件となります。
・東京都・神奈川県に在住している 18歳以上の未婚の女性・男性(高校生は不可)。
・入賞から1年間、藤沢市の観光行事等に参加できる。
・モデル・タレント等の特定契約がなく、過去に同種のコンテスト等での入賞経験がない。
コンテストでは、海の女王が3名 海の王子が2名選出され、入賞者には賞状、賞金、副賞などが贈られるそうです。
気になる賞金・副賞ですが、調べると
・30万円分の旅行券や宿泊券
・食事券、商品券などの他に王子の制服
といったところのようです。
女王と王子の任期は1年間で、藤沢市が主催する各種イベントに参加出来ることも条件となります。
そのため、応募したり 実際に入賞しているのは 時間に融通が利きやすい大学生が多いように見受けられます。
入賞の競争倍率はどのくらい?
小室圭さんが眞子さんとの婚約内定のニュースがあったのが2017年、そこで『海の王子』の存在が一般的に周知されたようです。
翌年 2018年の王子応募者は過去最多の45名で、それまでの応募者の倍…という記事がありました。
その後も同じくらいの応募者がいるらしいことから、2人が選出されるとなると単純に20倍程度ということになるでしょうか?
しかし、小室さんが入賞した年は 20人ほどの応募者の中から2人が選出されていたと推察されるので、単純に計算をすれば10倍程度だった…ということになりますね。
ちなみに、40名ほどの応募者から面接に進めるのは30名ほどとの記事もありました。
コンテストの内容は?
基本的に 毎年3月下旬に書類審査(履歴書・全身の写真)を行い、面接、最終審査と三段階で進みます。
面接は私服で行い、その私服のファッションも評価されるようですよ。
(ロン毛のポニーテールだと、面接通過はどうなるだろう…と思ったりもする 笑)
また 藤沢市について、あれこれ質問されます。
さわやかさと元気のよさをアピールし、藤沢市の魅力を自らが知り、うまく伝えられることも大事でしょう。
そういえば、以前小室さんが入賞して海の王子として江の島をPRしていた時にコメントしていた言葉がTVで流されていたことがありました。
藤沢市の名物料理を紹介した時に
『江の島丼という丼は、サザエが使われています。サザエの貝は中にぎゅぎゅっと身が詰まっていますが、藤沢市と江の島も楽しみや魅力が詰まった街です』
と、コメントとして言っていました。
最終審査は、藤沢駅近くの『Fプレイス』という施設で行われ、大きめの公民館のような施設です。
コンテストは 江の島の海岸で…というイメージを持っていたんですが…
屋内開催なんですね。
選出後は、お披露目を経て 海開きや海の日で活動デビューとなるようです。
2020年のコンテスト中止により…
2020年のコンテストは、女王部門31名・王子部門9人の応募がありながら新型コロナ拡大防止で中止になっています。
2021年には感染対策を取り、最終審査を非公開で開催しましたが 状況を鑑みて 審査内容や条件にも変化がありました。
新たな内容として『自己紹介、志望動機、自己PR、藤沢の観光に対する思い』をまとめた1分間の動画による審査が加わったようです。
また、応募条件も『藤沢市内在住・在学・在勤』に限定し、実際に選出されたのは 海の女王が2名 王子が1名とそれまでよりも規模を縮小した印象ですね。
入賞後も、イベント主催や参加が困難になることもと想定され、SNSの活用により藤沢の魅力を発信することも必要になってきています。
小室さん以外にあの人も…
小室圭さんは2010年、国際基督教大学在学中に 海の王子になり活動していました。
他に 有名なところでは、2005年に 日本テレビアナウンサーの辻岡義堂さんが慶應義塾大学在学中には海の王子に選出されています。
辻岡さんは、2017年に『ミスター慶應』にも選ばれていますね。
2013年度には 瀬戸内海放送アナウンサーの荒川千登勢さんが海の女王に
2015年に NHKアナウンサーの矢崎智之さんが海の王子に選出され活動をしていました。
まとめ
以上、コンテストについてまとめてみましたが どちらかといえば、ローカルなコンテストでもあった『湘南海の女王・海の王子コンテスト』ですが、小室圭さんの件から脚光を浴び
周知されるようになりました。
今後も 世の中の状況や動きにより、その形を変えて開催されていくのでしょう。
藤沢市観光協会では2022年の要綱も、すでに出ていました。
2022年は、5月15日に海の王子1名と 海の女王2名が選出されました。
女王は19人、王子は4人の応募者の中から選出された いずれも大学生です。
7月1日に行われる、片瀬東浜海岸での『海開き』がデビューで、1年間藤沢市の観光に関する発信に携わるとのこと。
前年以前に比べて、応募者が減っているような印象も否めませんが また今後も湘南を盛り上げる若い力に期待をしていきたいですね。
この先のコンテストでも、参加者や入賞者から 有名人が生まれると楽しそうだなとも思いますし 歴代の入賞者が生まれ続けていくといいなと思います。
地元の人間としても コンテスト自体や女王・王子の活動やイベントを実際に見てみたいと思っています。