湘南と言われる地域に引っ越してきて20年弱になります。
同じ神奈川でも、横浜で生まれ育った私が湘南に住み始めて驚いたのは 自転車の多さ!
もちろん、街の中に走る自転車というのはあちこちで見られるのですが、この地域だからこその独自の風景があるんですよね。
そして、電動式の自転車ではなく 自らの足でガンガン漕いでいく いわゆる『ママチャリ』が本当に多い!
今回はそんな、湘南の自転車事情と風景についてまとめてみたいと思います。
何故、自転車が多いのか?
いくつか思い当たる点があるので、そのあたりを考察していきますね。
平坦な道が多いこと
何より地形が平坦ということが一番だと思います。山側に向かえばある程度の起伏もありますが、急坂と言われるものが少ないです。
私が育ち、今も仕事をしている横浜は 急坂や土地の起伏が大きい場所が多いことから 電動自転車との遭遇率も高いのですが、藤沢・茅ヶ崎あたりは いわゆる『ママチャリ』がほとんどのように思われます。
ママチャリだけではなく『ビーチクルーザー』という サーファー御用達の タイヤが太目の自転車をよく目にしたり、コンパクトで小さな折り畳み式の自転車を常用にしている人もいます。(私も折り畳み式自転車です。)
ママチャリにしてもビーチクルーザーにしても、自身の足でガンガン漕いで走らせるわけで、平坦な地形ではほぼ電動機は不要ですし 何より価格もリーズナブル。
そんな背景があるからか、駅近辺や街中にも『自転車屋』さんも多く存在しているので 急なパンクや修理に持ち込むことにも不自由はしないと思います。
また、住宅地では道が入り組み 狭い道も多いので ちょっとそこまで…や 買い物に出るには小回りの利く自転車で十分ということになるのです。
自転車通学・通勤がしやすい環境
市内や近場での通勤や通学をする住民には、自転車を利用する人も多いでしょうね。
市外へ出るために電車を利用する人たちも、駅前には割と大きな駐輪施設があるので 駅まで自転車というパターンは多いと思われます。
また、私が驚いたことの1つは自転車通学をする高校生がいること!
近隣の県立高校のほとんどは、校内に自転車置き場が設置されているというのが理由の1つでしょう。
何より、これは 横浜の市街地では見ることがなかった風景でした。
サーファーと自転車
湘南といえばサーファー…というイメージもあるでしょう。
ボードキャリアを装備した自転車にボードを積んで海へと向かうサーファーを見かけるのは日常なのですが、県外から来てこの姿を初めて見た時に驚いた!という声も多く聞きます。
裸で自転車をこぐ風景
まず、地元のサーファーたちは 海についたらすぐに海に飛び込める状態で自転車を漕いで海岸へと向かいますから、ウェットスーツもしくはサーフパンツや水着を露わにした格好になるのです。
そんな状況で海にやってくるので、自転車がお手軽の手段なのです。
@kuno_ichi
— ロイエンタール総督 (@oskar_reuentahl) November 3, 2010
フフフ
湘南快晴!
自転車でサーファーが 寒いのに、海に向かってる!
もち、全裸。
(-ω-)・・・?
Σ( ̄□ ̄;) 全裸は、寒いよ!
QT @kuno_ichi: 雨が止んだっぽい!
特に海側といわれるあたりは 海岸線から直線で2km程度なので、そこに住むサーフィン愛好者は自転車で出動するのが手っ取り早いですし、海岸の砂浜近くまでは バイクでは入れないので。
もちろん山側の地域からも自転車で海に向かうサーファーもいます。
海に着くと 砂浜に沿って8kmにもわたるサイクリングロードや 国道134号線が走っているために、波の状況を見ながらポイントを探すのにも自転車が便利なのです。
そして、波乗りを無事に終えたあとには やはりそのまま帰宅&シャワー。
濡れて砂のついた体で自転車を漕ぐ姿も、初見には珍しい姿に見えて当然なのかもしれませんね。
浜松や千葉など、やはりサーフポイントがある地域に住む友人も
『裸で自転車なんて、初めて見た!』
と言っていましたから、やはりこの風景はこの地域ならではなのかもしれません。
海の近くの駐車場は、湘南以外のナンバーが多い
地域外から訪れる観光者やサーファーは多いですが、海岸近くの駐車場を見てみると 駐車している車は やはり市外・県外ナンバーが多いですかねぇ。
わざわざ、駐車料金を払ってまで 海に来る地元サーファーは多くないと思います。
そして、国道134号線を走る車も同様です。
自転車で走りながら『あぁ、遠いところから来る人がいるんだな』と眺めているのも楽しいです。
サイクリングロードが気持ちいい
さて、海沿いの砂浜と国道134号線に並行して走るサイクリングロード。
海風を受けながら、広がる景色を楽しみながら、お散歩気分でサイクリングする方も多いです。
湘南サイクリングロードとは
このサイクリングロードは正式には『湘南海岸・砂浜のみち』と言われるそうで、藤沢市鵠沼の湘南海岸公園「湘南 海のちか道」~茅ヶ崎市の柳島青少年キャンプ場まで 全長8.4kmにもわたる道です。
自転車と歩行者専用となっているため、原付のバイクは走行できませんのでご注意を!
おはようございます 2/18 7:10
— Hiroyuki Yamaguchi (@Jetsetterhiyota) February 17, 2021
予想に反して今は風弱く面整い気味ですが、地形は更に悪化した模様😵😵😵僕が立っているところはサイクリングロードです。ビーチの砂が暴風で移動し高さ1m以上でパンパンに詰まってます😑 #湘南 #朝イチ #波情報 pic.twitter.com/GJFqOZ0NDU
昭和43年に建設された坂道がほとんどない道で、台風が去った後は サイクリングロード上に砂が積み上がったりしていることもあります。
自転車・歩行者だけではなく、ジョギングをする姿も多いですね。
所々に、ちょっと休憩できるようなウッドデッキなどのスペースもあり 時間があるときには全行程をゆっくりサイクリングをするのはとても気持ちがいいのです。
もちろん信号がなく車もバイクも通らないので、国道134号線沿いの移動ならば サイクリングロードの方が安全…ということから この道を利用する地元民もいます。
抜群の風景が広がる道
海岸線の砂浜のすぐ横を走るので見晴らしがよく、よく知られている江の島や サザンの歌の歌詞にも出てくる烏帽子岩
そして、湿度が低く晴れた日には富士山の雄大な姿が眺められます。
サザンビーチでは、茅ヶ崎の頭文字『C』をかたどったモニュメントがあり『縁結びの名所』とも言われていますので、写真を撮る人の姿も。
茅ヶ崎 サザンビーチ🌅
— D.h (@Dh39039924) February 13, 2020
湘南の代表的な地域の1つ
茅ヶ崎の砂浜⛱️
サーファーも多く
砂浜沿いを自転車でも
走れる様になっています🚲
遊泳地区の方ですと、
目の前に砂浜が広がるカフェも
あります#サザン #茅ヶ崎 #湘南 #海 #砂浜 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/AD8ybzcAFS
湘南らしい風景が詰まっている道のりともいえますね。
レンタサイクルを利用してみよう
観光で、ちょっと市外からお散歩がてら…という方
また、地元民ではあるけれど 自転車は持っていないという方、時にはレンタサイクルやシェアサイクルを使ってサイクリングロードを走るというのはいかがですか?
サイクリングロードの起点・終点の近辺や 観光案内所でレンタルできる店舗や施設がありますし、ダイチャリというシェアサイクルのシステム(登録が必要・全国展開をしている様子もあり)が使える店舗も多くあるので手軽だと思います。
サイクリングロードは、途中数か所に 国道134号線に出られるポイントがありますから 海だけでなく街散歩にも目的変更ができますよ。
まとめ
以上、湘南地域での自転車事情をまとめてみました。
新型コロナ蔓延防止もあり、まだまだ気軽に外出することが叶わない昨今ですが
何か機会があった時に…の参考にしていただけると嬉しいです。
また、自転車もルールが厳しくなっていますので 注意をして乗ってくださいね。