NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放映以来、古都・鎌倉という土地が注目されているようですね。
春の桜、初夏のアジサイ、秋の紅葉…
神社仏閣巡りやウォーキング、そして鎌倉散策では 様々な景色を見せてくれます。
訪れる方々の目を楽しませ 癒しを与えてくれることの風景は、心への一服の清涼剤にもなるものですよね。
歩き疲れたら、景色を楽しみながらお茶で一服…
というのも、鎌倉ならではの楽しみ方の1つ。
そこで『竹寺』として有名で、ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を獲得した鎌倉の『報國寺』を参拝しながら、抹茶を頂く…というのはいかがでしょうか。
境内の約2,000本の孟宗竹が圧巻で、これは必見です。
街の賑やかさから離れ、竹の葉が風に揺らぐ音や鳥の声など 自然の音しか聞こえない中で 非日常を感じ、ゆったりと心お落ち着かせる空間でいただく抹茶。
鎌倉散策に、是非ともおすすめしたいプランでもあります。
この記事は
- ゆったりと鎌倉散策がしたい方。
- 雑踏を離れて、静かな時間を過ごしたい方。
- ミシュラン三ツ星獲得の竹林の絶景を見てみたい…という方。
- 美味しい抹茶を頂きたい時。
そんな方に読んでいただきたいです。
功臣山 報國寺
報國寺は、正式には『功臣山報国建忠禅寺』という名前で、建武元年(1334年)創建の臨済宗建長寺派のお寺です。
JR鎌倉駅からは少し離れていますが 知る人ぞ知る観光スポットでもあります。
報国寺(ほうこくじ)は、神奈川県鎌倉市浄明寺二丁目にある仏教臨済宗建長寺派の寺院。
正式には功臣山報国建忠禅寺(こうしんさんほうこくけんちゅうぜんじ)と号する。
本尊は釈迦三尊。境内に孟宗竹約2000本からなる竹林があって観光名所にもなっており、竹寺として知られている。
鎌倉三十三観音霊場の第10番、鎌倉十三仏霊場の第8番(観音菩薩)、東国花の寺百ヶ寺の鎌倉5番札所。この寺は、1334年(建武元年)、天岸慧広の開山により創建されたと伝えられ、開基については足利尊氏の祖父足利家時とも宇江城重兼とも言われ、両家の菩提寺であった。
臨済宗における寺格は諸山に列せられていた。1438年(永享10年)に起きた永享の乱で敗れた鎌倉公方足利持氏の子義久がこの寺で自刃している。【引用・Wikipedia】
山門をくぐると左手に枯山水の景色が広がります。
決して広いスペースではなく 平成の時代になって作られたそうですが、きれいに整えられた砂紋と石灯籠など その景色に心が静まるはず。
この樹の幹、見てください!
自然の造形美とも言えますよね。
静寂の中で水の音も、耳にやさしく響きますよ。
枯山水の周辺では、まだ竹は見えてきません。
寺の風景
枯山水の庭園を抜けると、本堂が正面に見えてきます。
ここでやっと、竹の景色が奥に広がっているのを感じられます。
境内右手には迦葉堂(座禅堂)。
境内参拝と抹茶券購入口・御朱印受付は本堂左手にあります。
無料で参拝できるのは、山門入ってここまで。
ゆっくりと景色を見ながら歩いて、5分ほどでしょうか。
鎌倉竹の庭参拝
ここから先は、有料です。
受付で参拝券と抹茶券を購入、小さなパンフレットを頂き入場するとすぐに 見事な竹の景色が広がります。
境内参拝券 ¥300
参拝・抹茶券 ¥900
報国寺拝観時間 9:00~16:00
抹茶の受付は15:30までですのでご注意を。
御朱印初穂料 ¥300
思わず見上げるこの圧巻の風景!
竹の間から差し込む光も荘厳です。
この日は、台風や大雨のあとだったために 竹の養生がされていました。
迦葉堂の裏側にも枯山水の風景が広がります。
枯山水の奥にそびえる断崖は、横穴式墳墓というやぐらで足利一族のお墓なのだとか。
五輪塔のようなものも見えていますね。
竹林を散策していくと、お茶席の『休耕庵』の暖かい色合いの光が見えてきます。
竹林を眺めながら 抹茶がいただるけのが、このお茶席です。
抹茶を飲まずに散策する場合、境内と竹の庭参拝は5分ほど。
それほど広くないスペースでもあることがわかるかと思われます。
報國寺アクセス
【所在地】
神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7番4号
【電話】
0467-22-0762
JR横須賀線 鎌倉駅より約2.3km。
※駅周辺にレンタサイクルがあります。
路線バスでは、JR鎌倉駅東口5番乗り場から京急バス『鎌倉霊園正門前大刀洗行き』『金沢八景行き』『ハイランド行き』いずれかに乗車し約10分。
『浄明寺』で下車。『報國寺入口』の信号を奥へと入り 徒歩約3分。
バスも、時間や曜日によって混雑・渋滞します。
鶴岡八幡宮前の道を右手へ進み、周辺の街並みや景色を楽しみながらゆったり30~40分歩くというのも、健脚の方にはいいと思いますよ。(道はほぼ平坦です。)
お寺の前には、参拝者用の駐車場5台分と駐輪場があります。
抹茶で一息
それでは『休耕庵』で、抹茶を頂くことにします。
中に入り、抹茶券を係の方に渡すと 席に案内されます。
時期によって混雑することもあり 少し待たされたりもするようですが、長居をする参拝者は少ないので 割とすぐに座れるかと思います。
抹茶が出来上がると呼ばれますので、自身でお盆を受け取りに行きます。
懐紙や拝観券にも竹の墨絵が書かれていて、この懐紙も持ち帰ることができます。
和三盆で作られた落雁が2つついています。
形や色合いがかわいいですよね。
「先に口の中に落雁を入れて、その甘さと共に 抹茶の苦みを感じてください。」と、抹茶の味わい方を教えてもらいました。
お盆も、竹が彫られています。
静寂の中で 竹を堪能しながら、ゆったり落ち着いて味わう抹茶。
贅沢なひと時です。
四季が楽しめる報国寺
報國寺の竹は通年楽しめますが、四季折々のさまざまな植物が目を楽しませてくれます。
大銀杏、つばき、しだれ梅、つつじにレンギョウ…
本堂へと向かう階段の脇には大きな桜の樹があり これも春先には見どころの1つとなります。
ところどころで見かける苔も、ビロードのようにきれいに整えられていますよ。
まとめ
今回は 竹寺としての報国寺を抹茶と共に楽しみましたが、私が訪れた際には年齢性別問わず平日にも関わらず 多くの方が参拝して見上げるように竹林をカメラに収めていました。
修学旅行と思われる、小学生の女の子5人と女性教師2人のグループも抹茶を頂きながら景色を楽しんでいて「抹茶って、ちょっと苦いね。」という会話も聞こえ、ふふっと笑顔にもなりつつ穏やかな気持ちにもなりました。
誰にでも、感動と癒しを与えてくれるであろう『報国寺』。
駅からは少し離れていますが、鎌倉散策の機会に是非とも訪れてみて欲しい場所です。