紅葉が色づき、紅葉狩りをしながら散策の時期になると、鎌倉の『長谷寺』のライトアップが始まります。
日没後の境内に、光とともに浮かび上がる紅葉や釈迦堂などの風景は 息をのむほどの絶景で、神秘的で荘厳でもあります。
2021年は、ご本尊でもある『十一面観世音菩薩像』が造立1300年を迎える記念すべき年でした。
普段は仏具で見えない膝下まで 全身を一目で拝むことができる『全身総開帳』や、大きな足先に直に触れることができる『御足参り』などの記念大法要や記念催事も行われた鎌倉・長谷寺。
そんな長谷寺で晩秋に 毎年行われる、ライトアップイベントについてまとめてご紹介しますね!
また、せっかく長谷に来たのなら…ということで
鎌倉大仏とその周辺情報もどうぞ。
この記事は
- 鎌倉大仏拝観と長谷散策の予定がある方。
- いつもと違った長谷寺を楽しみたい方。
- ちょっと変わったイルミネーション・ライトアップを見たみたい方。
そんな方の参考になると思います。
長谷寺とライトアップについて
長谷寺は736年創建で『鎌倉の西方極楽浄土』と呼ばれる古刹です。
ご本尊は木造仏として日本最大級の『十一面観世音菩薩像』で、秋から冬の紅葉はもちろん アジサイも有名でフジやボタン、シャクナゲも咲き誇る『花の寺』として親しまれ、観光者にも人気が高いです。
ミシュランの2つ星にも選ばれたことがあるんですよ!
夜間特別拝観・ライトアップ
2022年の夜間特別拝観は、11月18日(金)~12月11日(日)の期間で開催されます。
状況により「紅葉が色づき始めました」という情報が長谷寺公式HP・紅葉ライトアップ概要に掲載されるので、気になる方はチェックしてください。
11月18日(金)~11月27日(日)は、ベルベッタデザインによるライトアップイベント『光のインスタレーション-あまねく光-』として、特別な演出が予定されています。
※荒天の際は中止のこともありますが、多少の雨の中では開催されていました。
【開催時間】
日没から~19:30まで
19:00閉山
※平日・土日祝とも同時間内です。
(悪天候の場合は、中止となることもあります。)
【拝観料】
大人 400円 小学生 200円
拝観できる時間が意外に短いですね…
空が薄明るいうちから、明かりはつき始めますので 大体16:30頃から入場すると 余裕をもって楽しめるのではと思います。
観音堂と阿弥陀堂が、蒼い光を受けてとても幻想的です。
もみじの紅やカエデの黄色が照らし出される様子や、山門や社殿、ライトアップされた池や お祀りされた仏様や神様…
光との共演は一見の価値アリ!
シャッターポイントがたくさんありますよ。
※尚、通常の拝観時間は
・夏時間 3月~9月
8:00 – 17:00(閉山17:30 )
・冬時間 10月~2月
8:00 – 16:30(閉山17:00)
となっています。
長谷寺アクセス
神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
TEL 0467-22-6300
江ノ島電鉄『長谷駅』下車・徒歩約5分。
秋から冬の時期は、駅もライトアップされています。
駐車場も山門手前にあり、大型バスなども止められるスペースがあります。
・普通車30台 30分 350円
近隣にコインパーキングもありますが、やはりここは江ノ電でのんびり…というのがおススメ。
また 江ノ島電鉄(江ノ電)は、何度でも乗り降りができる一日乗車券の『のりおりくん』が便利ですので、鎌倉・江の島散策に是非利用してみてください。
※ライトアップの時期に合わせて、拝観セット券も販売されていたとしもありました。
2022年は、長谷寺拝観セットの情報は入っていませんので 情報が出次第 お知らせ予定です。
- ・江ノ電1日乗車券『のりおりくん』
- 大人 800円
子供 400円
※全駅券売機にて発売しています。 乗車券使用開始後の払い戻しはできません。
長谷寺・境内の様子
【画像・長谷寺HPより】
境内鳥観図がHPに掲載されています。
境内の様子がわかりやすいですね。
境内ライトアップの様子
まずは受付でチケットを購入し、山門から入場しましょう。
まずは池や木々がライトに照らされる風景が目に入って来ます。
頭上に広がる紅葉や木々を眺めながら、観音堂までは階段や石畳のような道を上ります。
紅葉とライトアップの共演を楽しみながら、頑張って上って行ってくださいね。
観音堂・阿弥陀堂では青を基調としたような光であたりが包まれています。
観音堂の裏手から眺望散策路に入れますので、頂上から見下ろす海の夜景も絶景ですよ。
一方通行の通路を、また山門方向に降りていく時にも色々な演出があるのですが…
小さな池に浮かんだ、鮮やかな紅葉の風景の演出は本当に素敵でした!
(写真でその鮮やかさが伝わらないのが残念…)
境内では 十一面観音像が安置されている『本堂・観音堂』を始め、『なごみ地蔵』『千体地蔵』『さわり大黒』『福寿地蔵』などと、たくさんの仏様や神様がいて、ライトアップの中で拝むことができます。
やはり人気が高いのは『なごみ地蔵』でしょうね。
大人気のなごみ地蔵
なごみ地蔵#君と僕で奏でる世界 #鎌倉 #長谷寺 #キリトリセカイ #photography pic.twitter.com/BzSNOw1yco
— さよならー (@DaisK0530) June 22, 2018
観音堂から降りてきて左手、写経場の手前になごみ地蔵が鎮座しています。
穏やかな表情に癒され、とてもかわいいなごみ地蔵。
なごみ地蔵も、夜間特別拝観時には 柔らかな光に包まれています。
良縁・縁結び、金運・仕事運のご利益があるそうで、待ち受け画像にする方も多いですよね!
特に 小さなお地蔵さまが三体並んでいるのは『石んこ地蔵』と呼ばれているようで、良縁にご利益があるとか。
長谷寺の中には3か所、この石んこ地蔵がいらっしゃる場所があるのですが、それを全て見つけると さらに願いが叶いやすいという話もあります。
しかし ライトアップのあたりが暗い時間帯は、探すのが大変…
そんな時には鎌倉手帳(寺社散策)より、長谷寺ライトアップの中に、場所のヒントが出ていますよ。
こちらのサイトでは 見どころも紹介していて、画像もとてもきれいなので 是非のぞいてみてください。
古都を感じさせる風景
境内内を散策していると、はるか昔の時代にタイムスリップしたような気持になります。
なごみ地蔵の先にあるのは、写経場。
書院造の風景に心が清められる思いです。
そして、写経場の山側方面には弁天窟(洞窟)があり、こちらも入場可能です。
弘法大師が参籠した洞窟として知られており、洞窟内の壁面彫刻にたくさんの神様の姿を拝むことができます。
この内部はほの明るい光のみで、ライトアップはされていませんが 心静かにお詣りをするのもいいでしょう。
天井が低いので気を付けてくださいね。
せっかく長谷に来たのなら…
江ノ電の長谷駅周辺は、ぶらぶらと歩くにも楽しい街です。
長谷寺とは反対の南側へと歩いていくと 海岸線に出ることができますし、ライトアップの前後の散策も 周辺は楽しめる街並みになっています。
時折、電線の上をリスがちょろちょろと移動している姿を見ることができる、穏やかな街です。
江ノ電は 車止めにスズメが数匹並んだオブジェがある駅がいくつかあります。
江の島駅前のスズメが有名で、駅前売店の方が 編んで作った洋服を着せられて、その衣装は季節ごとに変わります。
江ノ電スズメには兄弟がいる。
— もこた(撮る人) (@mokota_photo) January 5, 2020
いや、姉妹かな?#片瀬江ノ島 #江ノ電#江ノ島 #神奈川 #湘南#ファインダー越しの私の世界#キリトリセカイ #写真好きな人と繫がりたい #写真で伝えたい私の世界 #6dmark2 #Canon pic.twitter.com/iHoIQZFqnc
スズメたちが どんな衣装を着ているかな?と、楽しみに訪れる方もいるようですよ。
駅から通りを歩いていくと 鎌倉の風情のある お食事処やカフェ 甘味処も並び、お土産や雑貨店の店先を覗きながら北の方へと10分ほど歩くと、鎌倉大仏殿のある『高徳院』が見えてきます!
鎌倉大仏殿高徳院
鎌倉に来たならば、是非 大仏様も見たいですよね。
街のシンボルとも言える、ご本尊の『阿弥陀如来像』は 鎌倉大仏・長谷の大仏として人気で 入口の『仁王門』を抜けた境内に鎮座しており、高さ11.39m(台座を含めると13.35m)・重量は121tと、その大きさに圧倒されます。
鎌倉で唯一国宝に指定されている仏像です。
アクセス
神奈川県鎌倉市長谷4-2-28
TEL 0467-22-0703
FAX 0467-22-5051
駐車場は障害者用のスペースが1台分あるだけなので、近隣のコインパーキングをご利用ください。
【拝観料】
小学生 150円
・大仏胎内 8:00~16:30 入場は閉門10分前まで(現在休止中)
おすすめのお土産もご紹介
ここで1つ、長谷のお土産を紹介します。
それは、和菓子店鎌倉いとこのきんつば。
カラフルで種類の多いきんつばは 女性には人気が高く、自宅用に 友人へのお土産にも喜ばれます。
今回は長谷寺の近くにある、鎌倉いとこのきんつばを買って帰りました!
— Blue Leopard (レオ)🐆🏳️🌈🇯🇵@芸術テロリスト🎨 (@BlueLeopard1017) November 29, 2021
実は二次創作に登場させる女の子のうちの一人が、ここのきんつば大好きって設定なもので(笑)
今日食べたのは、かぼちゃ&小倉餡味のきんつば。おいしい💕💕💕 pic.twitter.com/xtO8s8yRug
小町通りや鎌倉駅のCIALにも店舗はありますが、長谷が本店です。
長谷寺から 高徳院に向かう道沿いにあり、カボチャや抹茶 紫芋…といったカラフルでかわいい きんつばが店頭に並んでいるので目を引きます。
鎌倉いとこ 店舗情報
【所在地】
神奈川県鎌倉市長谷3-10–22
長谷観音前交差点 光則寺参道入口角
【TEL】
0467–24-6382
【営業時間・定休日】
10:30~17:30 ※売切れ次第終了。
不定休
1つ¥250~(税込)なので、食べながら歩くのもいいかもしれませんね。
また、店内でお汁粉や 抹茶とのセットも味わえます。
まとめ
イルミネーションやライトアップという近代を感じさせるものと、古都の風景の融合は 意外にも荘厳で圧巻でもあります。
秋から冬の鎌倉も見どころはたくさん!
ゆっくりとぶらりと、この時期の長谷寺とその周辺も 見逃すことなく鎌倉散策のプランに入れてみてくださいね。