長い時間をかけて復旧した、auの通信障害。
最近では家の固定電話を解約してスマホ(携帯)のみを使っている方はも多く、仕事で使っている方も含めて 今回の事態は相当の不便を感じたことでしょう。
私自身もauを利用していますが、実家の母と仕事先以外は 普段は音声通話をする機会は減っています。
そんなことから、通話専用のフィーチャーフォン・Wi-Fi接続のSIMなしスマホと2台持ちをしていて、固定電話を解約。
ほとんどはスマホでのデータ通信の利用で事足りてしまっていました。
しかし、そういう通信障害の時に限って 実家の母に連絡をしなくてはいけない用事ができるんですよね…
母に持たせているのもauのフィーチャーフォンで、年齢的にも最低限の通話機能しか使いこなせていなくて。
これは 固定電話に連絡をするしかない…という状況になり、今回 散々公衆電話を探して回す始末。
そんな状況のあとで、実はLINEアプリ内の『LINE Out Free』を使えば 無料で固定電話にも通話ができる!ということを知ったのは復旧後。
実際に試したところ、アプリでLINEを使っているなら 私のようなアナログな人間でも無事に無料通話をすることができました。
- 今後、また再び通信障害が起こらないとは限らない。
かといって、別回線と2つ持つのもどうかな? - 通信障害の時に連絡を取りたい相手が、フィーチャーフォンなどでLINEを使っていない場合。
- 固定電話や他回線に連絡をしたい時。
- 同じキャリアで、同時に障害が起こっている場合。
LINE Out Freeは、そんな時にも使える かなり便利な機能ですので、是非とも覚えておいて欲しい機能です。
『LINE Out Free』の使い方・注意点
LINEアプリ内で使える有料の電話サービス、『LINE Out』が無料で使えるようになったのが『LINE Out Free』です。
電話をかける時に広告が流れますが、通話料金を安くしたい方や 他回線・固定電話に短時間の電話をかけたい方は覚えておいて損はないです。
また、今回のような各キャリアの通信障害の時にも 公衆電話を探して回るということは避けられると思います。
スマホにLINEのアプリが入っていて 最初に少しだけ設定をすれば 国内・国外へと簡単に使えますが、通信障害時には iPhonとAndroidとでは差が出ることもあるようです。
※フィーチャーフォンでもアプリが入っていれば、LINEは利用できます。
注意点として、通話回線同様に データ通信も不通になっている場合は、LINEの機能も使えません。
そんな場合は、フリーWi-Fiを利用して接続するようにしてください。
データ通信とは
携帯電話会社が提供する電話回線を使い、インターネットでの通信を行うこと。
ガラケーや初期の3Gスマートフォンでは『パケット通信』と呼ばれていた通信方法を指します。
LINE Out Freeでの通話の仕方
それでは、手順を追って説明していきますね。
1.LINEアプリのホームから、サービスの部分を開く。
サービスの『すべて見る』をタップするとサービス一覧が表示されます。
2.ここから+の追加→LINE Out Freeを選び保存をタップ、固定します。
(この画面では、すでに固定されています…)
3.LINE Out Freeが追加で固定されたら、初回は以下の表示が出ますので 『利用開始』をタップ。
4.このような画面が出ます。
『連絡先を検索』または、右上のアイコンマークを選択すると、LINEの友達や 本体に連絡されているデータが出てきますので、ここから選択して通話をします。
最初に使う時に、LINEテスト通話で試してみるといいですね。
機械の音声ガイダンスに従って、自身の声を10秒ほど録音させた後、その声が正常に再生されたのが聞こえればOKです。
5.番号を直接入力したい時は 画面上部の7つの点の表示をタップすると…
このような数字のキーの画面が出るので、番号を入力して通話します。
最初に公告が出ますが、そのあとで通話が開始されます。
電話回線を使った電話よりも音質が低いと言われていますが、現在は音質がかなり改善され、普通の通話と変わらずに利用できます。
ホーム右上の設定から、通話→通話/ニュースタブ表示をタップ。
通話とニュースの2つが表示されるので、通話を選択しましょう。
↓
ニュースと通話のアイコンが切り替えできます。
注意すべき点として…
- 1日に通話できるのは5回までです。
- 1回の通話は、携帯には2分・固定電話には3分までの時間制限があります。(日本国内)
- 発信専用で、着信はできません。
使い勝手としてLINE Out Freeは、通信障害時や緊急時の時に使うというのが現実的ですね。
LINEでの通話方法は3つ
LINEを利用した音声通話方法は、今回ご紹介したLINE Out freeを含めて3つあります。
LINE Out freeの他には…
- LINE無料通話
- LINE Out
の2つがあります。
他の2つについても、説明しますね。
LINE無料通話
『無料通話』はLINEの友だち同士で使える電話の機能で、「LINEで電話をする」といえば、この無料通話にことを指します。
友達として登録されている相手との『トーク』の画面から無料通話ができ、音声通話とビデオ通話の2種類の通話手段があります。
この無料通話は、インターネット回線を使うために電話番号が不要で トーク場面からダイレクトに通話ができるので便利ですね。
※格安SIMを利用する場合、電話回線を使った電話ができない『データSIMプラン』もありますが、このLINE無料通話は データSIMプランでも電話をかけることができます。
LINE Out
『LINE Out』は電話番号を使って通話する 有料のIP電話機能で、LINE Out FreeやLINE無料通話と違うのは、電話回線を使った通話という点です。
そのため LINE Outは LINE Out Free同様に、LINEの友だち登録がない人や固定電話にも電話をすることができますが 通話時間や回数の制限はなく、通話前の広告も表示されません。
LINE Outの注意点として
- 発信専用で着信はできない。
- 電話番号認証をしていない場合(★)は、相手に『非通知』として通知される。
- フリーダイヤルやナビダイヤル、警察・消防などの緊急通報には通話ができない。
★格安SIMである『データSIM』は音声通話ができないプランのために、SMSの機能がなく 電話番号の本人確認・認証ができない。
LINE Outの料金
有料通話であるLINE Outの料金プランは コールクレジットと30日プランの2種類で、携帯やスマホよりも格安評判です。
コールクレジットはプリペイド式で、必要な料金をチャージすることで その金額分だけ通話できます。
30日プランは、その期間決められた時間だけ通話ができるプランです。
双方とも、相手が携帯か固定電話かで その料金や通話子農事時間が変わってきますので、料金について気になる方は LINEアプリ内の案内の確認を。
まとめ
今回の延べ80時間を超えたと言われる大規模な通信障害は、ある意味想定外のものでもあったために 翻弄され不自由を感じたユーザーが多かったと思います。
今後は複数回線も…とか、キャリアの切り替えが脳裏に浮かんだ方も多いかったでしょう。
しかし、昨今は以前に比べて 音声通話が減ってきているようでもあり、通話料金プランの見直しという点でも考えると LINEの通話機能を上手に活用することで、さらに便利に使い勝手も広がるのでは?とも感じられました。
また、ネット回線ににつなげられるフリーWi-Fiの場所を把握しておくことの大切さもにも気づかされた事象だったのでしょう。
今はもう ほとんど見かけなくなってしまった公衆電話の存在と、その使い方を知った若い世代もいたようですが、便利になりすぎている今だからこそ その便利さに頼り過ぎないことも大切なのかもしれません。
そんなことも思い知らされた今回の通信障害でした。