『楚々soso HAYAMA』は、築100年・約100坪の古民家を再生した複合施設で、2022年8月にオープン。
鎌倉・葉山を中心にカフェや宿泊施設など、5店舗を展開している『あったかい株式会社』が運営しています。
『あったかい株式会社』というと、干物やふわふわメレンゲの卵かけごはんの定食が大人気のカフェ『ヨリドコロ』で知られていますよね。
古民家再生を通して、街の活性化や 地元の人とのつながりと居場所を作りたい…
どの施設も店舗も、そんなコンセプトが感じられます。
レジャーやマリンスポーツ、有名人の別荘のイメージもある葉山ですが、そこには確かに古い時代から現在においても そこに住む人々の『日常』があります。
『楚々soso』は そんな日常と豊かな葉山の自然、遠い記憶や懐かしささえも感じさせてくれる施設です。
ちょっと立ち寄って、コーヒーを飲みながら 葉山の暮らしを感じてみる…
親戚の家に訪れるような気軽さで、そのスペースに身を置いて懐かしさに包まれてみる…
ガーデンウェディングやイベントもできる『楚々soso』とは、どんな複合施設なのか?
ご紹介していきますね。
楚々sosoはこんな施設
まず、この『楚々』という言葉が気になりますよね。
楚々とは
「楚々」の意味は、“清く美しい様子・可憐で美しい様子”です。「楚」とは”すっきりとした様子”を表す漢字で、意味が広がり「飾り気がなく清らかな様子」を表すようになりました。
同じ漢字を2つ連ねることで「清く美しい」という意味が強調されており、若い女性を表す状況で多く使用されます。
https://biz.trans-suite.jpより引用
葉山での暮らしと自然の中で、いらないものはそぎ落としてシンプルに生きる。
自分らしく、大切なものを丁寧に選んでいく。
そのような洗練された美しい生き方を体現した、優しい場所を目指したい。
そんな想いが『楚々』に込められているといいます。
『ヨリドコロ』とか『楚々』とか、日本人の心にスッと入って来て染みるような言葉。
施設や店舗のネーミングセンスがすごいな…と感じます。
楚々soso詳細
【所在地】
〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内869
【営業時間】
9:00~18:00 火曜日定休
【駐車場】
駐車場はありませんので近隣のコインパーキング利用となります。
おすすめなのは少し離れていますが、『うみのホテル』(葉山町堀内251-1)の向かいにある『マイパーキング葉山堀内第2』
この地域は、曜日や時間 時期によって料金が大きく変わってしまうのですが、近隣に比べて安い方と言えますし 広くて車を止めやすいです。
楚々sosoまでは、徒歩10分弱というところでしょうか。
道沿いのお店を見ながら歩けば、そんなに距離は気にならないと思います。
【バスでのアクセス】
JR逗子駅から京急バス・逗12『海岸回り葉山(一色)行き』
元町バス停下車 徒歩約5分
楚々のSNSは以下からご覧ください。
施設が不定期に休みになったり、イベントのスケジュールなども確認ができます。
楚々の施設
コーヒースタンド・フラワースタンド・日用雑貨販売・イベントスペースを備えています。
どのスペースも落ち着きがあり、開放感があります。
フラワースタンド
鎌倉材木座のアトリエ『willow flower works』さんが入っています。
『湘南一 フットワークの軽いフローリストのアトリエ』だそうで、ギフトや自宅用はもちろんブライダルや ドライリース、しめ縄の制作もしているようです。
Instagramを覗くと、その花々独自の色合いを生かしながらも シックで落ち着いた花束やアレンジメントが多く見られますよ。
日用雑貨
エシカル(環境保全・社会貢献)をテーマにした日用雑貨店。
『自然洗剤birds』の量り売りや、地元の職人さんの作品も並んでいます。
葉山の海の色のような青いガラスや、手になじみそうな陶器のカップ。
自分用に1つ持つ贅沢を味わいたくなります。
イベントスペース
コワーキングスペース、レンタルスペースとしても使用できる開放感あふれるスペース。
フリーWi-Fiも入っています。
ここは約60坪のスペースで、ガーデンを眺めながらのイベントや作業、四季を感じさせるができるゆったりとした空間です。
ウェディング会場としても利用でき、奥にケータリングにも対応できる厨房も設置されているので、さまざまなシーンに利用できそうです。
ランプシェードが作り出す光の陰影もいいですね。
コーヒースタンド
山梨県甲府市の『AKITO COFFEE』の、スペシャリティーコーヒーを丁寧に抽出。
楚々の限定オリジナルブレンドもあるとか。
このAKITO COFFEEのHPを見ていると、楚々のコンセプトと共通する部分が多い印象を受けます。
メニューはこちらからご覧ください。
ガーデン
芝生の緑が目に優しい、ガーデンウェディングもできるスペースです。
ここでも、イベント開催やちょっとした集まりにも利用できそうですよね。
楚々sosoに行ってみました
梅雨明け前の暑い暑い日に、ドライブがてら葉山へと向かいました。
葉山堀内第2のパーキングから御用邸方面へ、地元のお店が並ぶ通りを歩いて行くと ビーチサンダルで有名な『げんべい』を過ぎて三叉路が見えてきます。
この道を、入っていくと 新旧の家屋が並ぶ住宅街です。
古民家を再生した施設なので、周りも民家ばかり…
スマホのマップの案内を手掛かりに進んで行くと見えてきました。
ここですね。
塀に囲まれているので、本当にここに施設が?と ちょっと心配にもなります(笑)
元々は民家だった佇まいが残っていました。
中に入るとウッドデッキにパラソル、左手にフラワースタンド。
その奥へと進んで行くと その先がガーデンになっています。
建物の中へと進むと、日用雑貨が並ぶスペース。
洗剤やハーブなども量り売りされています。
自然素材のかごや鍋敷き、陶器やガラス食器 花器 アロマオイルやパロサントも並んでいました。
地元の職人さんのアクセサリーも、手に取ってみたくなります。
雑貨を見ながらさらに進んで行くと。ゆったりとした空間のイベントスペース。
ここはイベントスペースですが、レンタルスペースとしても色々な使い方が出来そうですね。
カウンター席も4席ありました。
欄間や照明器具も味わい深くて本当に素敵。
この空間の中に、柔らかな光と影が踊っている…そんな印象です。
ドライフラワーがゆったりとした空間をさらに素敵に演出しています。
この一番奥にコーヒースタンドがあるので、コーヒーを飲みながら 静かに本を読むというのも 贅沢な時間の使い方でしょう。
テラス席とガーデンは、ペットもOKだそうです。
きれいに整えられた芝生の緑が目に優しいですね。
天気のいい日には、ここでコーヒーを味わうのも気持ちがいいはず。
テラスとイベントスペースの間にはサンルームがあり、 また 雑貨スペースの間には小さな池に水が流れていて 夏場には目で涼しさを感じられます。
ここ、屋根が開閉するようですね。
全天候型…なのかな。
ガーデン、サンルーム、イベントスペースとすべてを開放したら、かなり広々とした空間になります。
ここで執り行われるガーデンウエディング、絶対素敵だろうな。
参加したくなるな…
私はこのサンルームで、コーヒーとホットサンド(ハムとチーズ)を頂きました。
正面にガーデン、すぐ横に水盤から流れる水の涼やかな景色。
これは、ついつい長居をしたくなりますね~。
このアイスコーヒー、メニューに載っていないかもしれませんが かなり気に入ってしまいました。
コーヒースタンドのメニューでパッと目を引いたのでオーダーしたのですが(アフォガードって書いてあったかな???)
甘さのある炭酸とコーヒーが2層になっています!
そして、グラスについているライムを絞っていただくという斬新さ。
コーヒースタンドでメニューに出ていたのであれば、おススメです。
楚々ではこんなイベントも
楚々sosoでは、ガーデンウエディング以外にもワークショップうあマルシェ、朝ごはん定食など 様々なイベントが行われています。
イベントスペースのスケジュールをご確認ください。
朝ごはん定食は、ヨリドコロの朝ごはんメニューなのでしょうね。
海岸でのビーチクリーンのあとで、ペットのワンちゃんとのランチパーティーを行った方もいらっしゃるようですよ。
これも、とても楽しそう!
まとめ
葉山らしく暮らす。
私らしく生きる。
優しい暮らしを提案する。
そんなコンセプトも、この空間が穏やかに実現させてくれていますね。
湘南や国道134号線の海沿いだと、ハワイアンやアジア風の鮮やかさを感じさせるショップも多いですが、日本人が懐かしく感じる空間や 旅人がホッとくつろげるような こんな施設は貴重だとも感じます。
ゆったりとコーヒーを飲みながら 昭和初期当時のこの民家の様子を想像してみたり、確かにそこで生活をしていた家族に思いを馳せてみる…
街の喧騒で疲れた頑張りすぎの毎日。
ストレスで心が疲弊した時。
自分らしさを取り戻す場所として『楚々soso HAYAMA』に訪れてみるのはいかがでしょうか。